日本三大祭のひとつ祇園祭といえば、京都の夏の風物詩ですよね。
7月1日から31日まで一ヶ月に渡り宵山、山鉾巡行などさまざまな行事が行われます。
なかでも祇園祭のハイライトといえば山鉾巡行で、ユネスコ無形文化遺産にも登録されているんです!
そこで今回は祇園祭のメインイベントである山鉾巡行について、その日程、ルートや見どころについて紹介していきたいと思います。
2019年の京都祇園祭山鉾巡行の日程は?
京都の祇園祭といえば東京の神田祭、大阪の天神祭とならんで日本三大祭のひとつに挙げられ、貞観年間(9世紀)から続く非常に歴史の長いお祭りです。
祇園祭はおよそ1100年前の貞観11年に京都をはじめ全国で疫病が流行した時に、病魔退散を祈って行われたことから始まっています。
祇園祭の山鉾巡行とは?
一ヶ月の期間をかけて行われる祇園祭のなかでも一番のハイライトとなるのが山鉾巡行です。
山鉾巡行は疫病を鎮めるために京都の町中を練り歩いたのが始まりと言われており、以前はどの山鉾が先に巡行するのかということで争いになったこともあったことから、現在では7月2日に行われるくじ取り式で巡行の順番を決めています。
もともと山鉾巡行は前祭(さきまつり)と後祭(あとまつり)に別れて行われていましたが、昭和41年に合同化され一本化されました。
ところが2014年から約50年ぶりに再び前祭と後祭に分かれて行われるようになりました。
前祭の方が人出も多く賑やかで一般的に人気があります。
歩行者天国が行われたり露天の屋台が並ぶのも前祭だけで後祭にはないんですよね。
ただ、その分ゆっくりと祇園祭を楽しみたいという方には後祭の方が人気がありますよ。
山鉾巡行の日程は?
2014年から2回に分けて行われる山鉾巡行ですが、2019年の日程は次のようになります。
- 7月17日(水)前祭山鉾巡行
- 7月24日(水)後祭山鉾巡行
前祭は7月17日の午前9時に四条烏丸を、後祭は7月24日の午前9時30分に烏丸御池を出発します。
山鉾の種類や台数は?
前祭では23基の、後祭では11基の、両方合わせて34基の山鉾が巡行します。
その姿は豪華絢爛でぜひ前祭、後祭ともに見たいものですね。
ところであなたは祇園祭の山と鉾の違いを知っていますか?
巡行する山鉾の名前をみるとわかるのですが、名前が「山」で終わるものと「鉾」で終わるものの2種類があります。
山と鉾の違いはてっぺんの形状に有ります。
■「鉾」はてっぺんに鉾独特の決まったシンボル「鉾頭」がついています。
■「山」はてっぺんに真松が立ち、鉾に比べると少し小さいのが特徴です。
そもそもなぜ山と鉾があるのかというと、祇園祭が始まった理由の疫病を沈めるために京都の町を練り歩く時に、疫病の原因とされた怨霊をキラキラと光る鉾に集めて都の外に追い出そうとゆうことで、鉾がつけられました。
それが徐々に時代を経るごとに見せるものとなり、より大きく、より豪華にとかわっていくなかで木をつけるようになり、山は鉾より遅く室町時代にできたと言われています。
山鉾巡行のルートや見どころを紹介!
前祭と後祭の二度に渡って楽しめる祇園祭の山鉾巡行のルートを紹介していきたいと思います。
前祭の山鉾巡行のルートは?
7月17日に行われる山鉾巡行のルートは次のようになっています。
四条烏丸 (午前9時00分)
→河原町四条(9:35)
→ 河原町御池 (10:20)
→ 新町御池(11:20)
午前9時にスタートする前祭の山鉾巡行は、23基の山鉾が約1時間半かけて巡行します。
後祭の山鉾巡行のルートは?
7月24日に行われる山鉾巡行のルートは次のようになっています。
烏丸御池 (午前9時30分)
→河原町御池(10:00)
→ 四条河原町(10:40)
→ 四条烏丸 (11:20)
午前9時30分にスタートする後祭の山鉾巡行は、11基の山鉾が前祭とは逆のルートで巡行します。
山鉾巡行の見どころは?
山鉾巡行の見どころといえばなんといっても辻回しです!
巡行の主役の鉾は実は直進しかできません。
交差点で方向を変えるためにはいったん止まった後、ささらと呼ばれる竹を車輪の下に敷き、滑りやすいように水をたっぷりとまいて威勢のいい掛け声とともに方向転換します。
重さは10トンを超え、高さは20メートルを超えるかなり大きな鉾を人力で方向転換させる様子は迫力満点です。
辻回しを見ることのできるポイントは、次の3ヶ所になります。
- 四条河原町交差点
- 河原町御池交差点
- 新町御池交差点
■四条河原町交差点
■河原町御池交差点
■新町御池交差点
山鉾巡行はかなりの人出が予想されます。
いい場所で辻回しを見るためには早い時間からの場所取りが必要になると思われるので注意して下さいね!
まとめ
今回は祇園祭のハイライト山鉾巡行の日程やルート、見どころについて紹介してきました。
屋台も出ていて賑わいのある前祭、人出は少ないけど趣きのある雰囲気を味わえる後祭、できることなら両方楽しみたいですね!
2019年の山鉾巡行も、辻回しを見るためにはかなり早い時間から場所取りをする必要があります。
熱中症など体調に気をつけて、ぜひ山鉾巡行を楽しんできて下さいね!
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