連日のリオ五輪の中継で寝不足になっている方も多いのではないでしょうか。
日本代表もメダル連発でなかなか目を離すことができませんね。
そんな中、8月16日に行われたシンクロナイズドスイミングのデュエット決勝のフリールーティンで乾友紀子、三井梨紗子ペアが見事銅メダルを獲得しました!
今回シンクロの日本代表のコーチを務めた井村雅代さんは、ロサンゼルス五輪から6大会連続のメダル獲得に貢献しました。
ところが2004年のアテネオリンピック後に日本代表コーチを引退し、中国代表のヘッドコーチとして北京、ロンドン五輪で中国をメダル獲得に導きます。
今回は井村コーチがなぜ中国コーチになったのか、そして今回日本のコーチに復帰した理由と、過去に噂のあった確執について見ていきたいと思います。
シンクロ井村コーチはなぜ中国へ行ったのか?
井村コーチはもともと選手としてシンクロナイズドスイミングを行い、後に指導者としてとして日本のシンクロナイズドスイミング界を牽引し、「シンクロ界の母」と呼ばれました。
井村コーチはシンクロが正式種目として採用された1984年のロサンゼルス五輪から2004年のアテネ五輪までなんと6大会連続でメダルを獲得という素晴らしいコーチとしての実績をつんでいました。
ところが2004年のアテネ五輪後、シンクロ中国代表の監督に就任することとなり注目を集めます。
シンクロナイズ井村監督の実力、中国に行き優勝させた。批判もあったが実力がある証、井村監督って何者なのか⁉
— 、gaozu (@gaozu4) 2016年8月17日
それまで日本代表のコーチを長い間務めてきているので、日本選手の長所も弱点も知り尽くした井村コーチがライバルである海外のチームの監督になることには日本国内からバッシングを浴びることもありました。
井村コーチはなぜ批判を浴びることを承知で中国代表の監督になったのでしょうか?
その理由を井村コーチ自身が語っています。
アテネ五輪が終わり日本代表ヘッドコーチを辞任して自分のクラブの選手の指導に専念していた時に中国から思わぬ連絡が入ったといいます。
「今度の五輪でメダルを取りたい。何色のメダルでも良い。そのために、今、一生懸命がんばっているが、経験もノウハウもない。あなたの素晴らしいコーチ力を貸してくれないか」と。
日中関係をめぐって、必ずしも友好とは言いがたいムードが漂っていたころだった。にもかかわらず、中国はあえて日本人の監督に要請を出したのだった。五輪のホスト国として、失敗は許されない。背水の陣をしいて私の技術を必要としている。
「これじゃ、もう断れない」。すぐに心を決めた。
当時のあまり良いとはいえない日中関係の中、自国で行う北京オリンピックのために自分の技術を必要として連絡してきた中国に心をうたれ、もう断れないと思ったんですね。
もう日本や中国という国が問題ではなく、自分が一生懸命指導することでシンクロのレベルが上がればいいと思っていたということです。
井村コーチが指導していた中国が上位にいるのは気になるが、アジアを底上げしてると思えば納得。一時、井村コーチを日本から追いやった協会関係者は反省して欲しいな。しかし、これで、日本のシンクロに井村コーチありき、が証明されたわけで、その指導力を引き継ぐ指導者もいないとね。#シンクロ
— miffo (@miffo21) 2016年8月17日
ところが、もうひとつ中国へ行った理由として金子正子元日本代表ヘッドコーチとの確執も噂されています。
もともと井村コーチと金子コーチとはともに日本代表を指導していました。
ところが指導者の若返りという理由で井村さんが53歳の時に日本水連が井村コーチのシンクロ日本ヘッドコーチの再任を見送ります。
それ以来井村コーチと金子コーチの間に確執が生まれたといわれています。
時間の経過を考えると、井村コーチが日本のシンクロのヘッドコーチを解任された方が先なので、日本を捨てて中国へ行ったというよりは、解任された後に冒頭で記した中国からの連絡があったということなんでしょうね。
シンクロ日本コーチ復帰の理由は?
中国代表チームの監督に就任後、当時はあまり実力があるとは言えなかった中国選手を北京五輪で銅メダルを採れるほどまでに育成、ロンドン五輪でもデュエット銅メダル・チーム銀メダルに導きます。
井村コーチが中国の監督を務めている間、日本チームの成績がどうだったかというと、北京五輪では銅メダルをとったものの、ロンドン五輪では初めてメダルを逃すという結果になってしまいました。
井村コーチは自分から日本代表コーチを辞めたわけではなかったので日本のコーチをすることに未練をもっていたと言われています。
ところが北京五輪後中国チームの代表監督を辞めた後も日本のシンクロ協会との確執は残っていたのかロンドン五輪のシンクロ日本チームのコーチに招聘はされませんでした。
井村ヘッドの復帰話を、年齢を理由に一度破談にした水連のトンデモ幹部は誰なんだよ(呆)。:Features・きょうの主役:熱き人魚の血潮再び 10年ぶり代表指導復帰 シンクロ・井村雅代ヘッドコーチ(65) – 毎日新聞 https://t.co/6f8j9PGnLV
— sainas (@sainas_jp) 2016年8月17日
そこで再び中国チームのヘッドコーチに復帰します。
その後イギリス代表コーチを務めた後、2014年ついに日本コーチに復帰することになります。
さすがに井村コーチが辞めた後の日本チームの惨敗ぶりにシンクロ協会も焦りを感じたのか復帰時にはデュエットのコーチとしての招聘だったのですが、2015年には確執もなくなったのか金子コーチからヘッドコーチを引き継ぎます。
井村コーチのシンクロ日本ヘッドコーチ就任後は有名なスパルタの厳しい指導で日本チームは素晴らしい成長を遂げ、ついに2大会ぶりの銅メダル獲得へとつながりました。
8月16日はちょうど井村ヘッドコーチの66歳の誕生日だったということで、最高の誕生日プレゼントだったでしょうね。
18日から始まるチーム戦ではぜひとも今大会2個目のメダルを獲得してほしいです!
まとめ
今回は井村ヘッドコーチのシンクロ日本コーチへの復帰の理由や、過去に中国監督に就任したワケや確執についてみてきましたがいかがだったでしょうか。
今回のリオ五輪での好成績を受け、このまま2020年の東京五輪までは井村ヘッドコーチの態勢でメダルを狙うことになると思います。
たださすがにそろそろ後継者の育成にも本格的に取り組んでもらい、ぜひ次世代の指導者を育てていって欲しいと思います!
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