漫画家・西原理恵子さんと高須クリニック院長・高須克弥さんさんの5月25日に発売になったばかりの共著「ダーリンは70歳 高須帝国の逆襲」が回収・絶版になったということが話題になっていますね。
初版3万部と発売前重版1万部はすべて廃棄処分されるということです。
発行元の小学館は「編集上の不備があった」と説明していますが、いったい回収・絶版やすべて廃棄処分にするほどの理由とはなんだったのでしょうか。
「編集上の不備があった」というだけではなぜそこまでするのかという説明には不十分ですよね。
今回はダーリンは70歳の回収騒動はなぜおこったのかその理由や問題の内容、また再販の可能性はあるのかということを見ていきたいと思います。
ダーリンは70歳の回収騒動はなぜおこったの?
今回のダーリンは70歳の回収騒動は、5月30日に高須克弥さんのもとに小学館の西原理恵子さんの担当者から連絡が入ったことで始まります。
『ダーリンは70歳 高須帝国の逆襲』の内容に不適切な内容があり、小学館内で問題になっているので高須さんのもとに報告に行くという連絡でした。
名古屋の高須グループ本部に小学館の編集者と偉い人が訪れ、本の中身に不適切な内容があり、回収が決定したので書き直しをお願いしたいという内容でした。
ところがその内容に高須克弥さんは納得せず、書き直しは断固拒否、絶版にしてもらうとの決定をしたそうです。
僕は舛添さんと違います。小学館を代表しておいでになった偉い人と徹底的に話し合いました。双方納得する話に落ち着きました。「書き直しは拒否。絶版にしてください」は僕の要求です。要求を丸飲みしてくださりありがとうございます。 https://t.co/smusKqXsxE
— 高須克弥 (@katsuyatakasu) 2016年6月1日
高須克弥さんの書き直し拒否で回収・絶版になったことはわかったのですが、そこまでの対応を必要とする「編集上の不備」とはいったいどんな内容だったのでしょうか。
問題の内容と再販される可能性の有無は?
不備の内容とは、本の中身に昔の身分制度を表す表現があったことのようです。
ただその表現の出てくるところは文脈に関係なく言葉だけで規制するということで世間では「過剰反応だ」といった意見や、「そもそも発売前の校正の時点で指摘するべきだ」という意見がでており、小学館の対応を支持する声は、私がみた範囲ではありませんでした。
(´-`).。oO(ものごとの説明で使う場合なら仕方ないのに、それが差別用語だからって文脈丸無視の言葉狩りムカつく。高須院長の怒り、ものすごいわかる。でも本屋に無いのか〜…はよ買っとけば良かった〜…>_<…
— ろくでなし子一審一部無罪! (@6d745) 2016年5月31日
高須さんのおばあさんの会話の内容に差別用語とされる表現が出てくるのですが、文脈をみてみると、どちらかとういうと会話は差別に否定的な内容だと思われました。
本の再販の可能性はある?
果たして『ダーリンは70歳 高須帝国の逆襲』が再販される可能性はどうなのかと考えると、私は可能性は低くほとんどないという意見です。
そもそも回収の時点で高須克弥さんは書き直しを断固拒否し、小学館との話し合いで双方納得して絶版を決定したということですので、いまさら書き直すことやそのままの内容で再販されるということはほぼないのではないかと思われます。
その結果Amazonマーケットプレイスやオークションではかなり高騰しています。
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西原 理恵子,高須 克弥 小学館 2016-05-25
売り上げランキング : 1
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もともとの本の定価が1,080円だったものがAmazonマーケットプレイスやヤフオクでは3,000〜4,000円を中心に9,800円!という金額で出品されています。すごいですね!
プレミア価格になってしまいますが、どうしても手に入れたい!という方は入手方法は無いわけではないですね。
まとめ
高須克弥さんと西原理恵子さんの共著「ダーリンは70歳 高須帝国の逆襲」が回収・絶版という報道を聞いていったいどういう理由でそんなことになったのだろうと思い、その内容をしらべてみました。
結局は本の中の表現に差別用語が使われているからという言葉狩りのようなことでした。
もし百歩譲ってそういった表現は文脈に関係なく使うべきではないということであれば、それは発売前の執筆中に訂正をお願いすべきであり、発売後に今回のような事態になったことは、小学館の校正、チェック態勢が少しお粗末だったのかなという感想をもちました。