パナマ文書はなぜ漏洩したの?流出元や原因をわかりやすく解説

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2016年4月に一部内容が公開された「パナマ文書」によって世界中が大騒ぎになっています。

そして予告されていた通りに5月10日に追加で情報が公表され、計20万社を超える法人や個人のデータが誰でもネットで閲覧できるようになっています。

このような大規模な流出がなぜ行われたのかという点について疑問に思う方も多いと思いですよね。

そこで今回はそもそもパナマ文書の概要と問題点は何かということと、流出した理由や経緯をできるだけわかりやすく解説してみたいと思います。

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パナマ文書の概要と問題点とは?

パナマ文書とはパナマの法律事務所「モサック・フォンセカ」によって作成された約1150万件、2.6テラバイトの容量の機密文書です。

その文書の中身は極めて税率の低いタックス・ヘイブンと呼ばれる国や地域を利用して租税を回避している法人や個人のリストで、このことが不当な行為だということで非難されています。

ただ誤解されやすいのがパナマ文書にのっている法人や企業が直ちに脱税や不当に税逃れをしているということではありません。

タックス・ヘイブンの問題点は、これらの国や地域は小さな島国など産業が発展していないところが資金を集めやすくするために、税率を低くするという方法以外に、非常に高い匿名性で口座や法人を作れるようにしているということです。

もちろん一般的に言われているような、大企業や富裕層が本来なら自国に払うべき税金を払わずにいるということは公平性の面から考えても不満があがるのは当然です。

ただ現在では租税回避に対策してタックス・ヘイブン税制が作られていて、日本でも税率の低い海外の関係会社の所得を日本の親会社に合算して課税されるような制度になっています。

もちろん匿名性が高いので関係をわからないように法人を設立して取引をすれば発覚しにくいのですが、租税回避以上に問題なのは匿名性の高さを悪用して犯罪組織やテロ組織のマネーロンダリングに利用されるケースもあるということです。

今回の流出によって本来なら関係がわからなかった本国の法人と現地の法人の関係がわかるようになれば、本国で課税できるようになるというのは良かった点でもありますね。

ではいったいパナマ文書の流出はなぜ、どこからどのように流出したのでしょうか。


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流出した理由や経緯を簡単に解説

パナマ文書の流出元はパナマの法律事務所「モサック・フォンセカ」ですが、どうやって流出したのでしょうか。

そもそもこの騒動は2014年に何者かが南ドイツ新聞のバスチアン・オベルマイヤーという記者にチャットで連絡してきたことから始まります。

その記者に対して連絡をとってきた人物は「犯罪を公にしたい」と言ってきて、「命が危なくなる」という理由で直接会うのではなく暗号化されたチャットを利用して連絡し、メールなどネットを使ってデータを送信してきました。

データを受け取った南ドイツ新聞は、単独でデータを調査せず「国際調査報道ジャーナリスト連合」(ICIJ)で調査をしました。

それは自分たちや家族が危険な目に遭うという理由や、当局から身柄を拘束されても調査を続けられるようにという理由です。

そして4月にその内容の公表の第一弾が行われ、今回ウェブサイトで第二弾の公表が行われました。

現在公開されているのはすべてのデータというわけでなく、随時データは追加されていくということです。

ではこの記者に連絡をしてきた人はどうやって「モサック・フォンセカ」法律事務所から情報を得たのでしょうか?

当初「パナマ文書」が話題になった時は、内部リークだという説やハッキングで盗み出されたという説の両方がありました。

今回はっきりしたことはまだわかりませんが、Wordpressのプラグインを利用したハッキングの可能性があるという指摘がありました。

指摘をしたのは、WordfenceというWordpressのセキュリティを専門とする企業。ブログ記事によると、情報が漏洩した法律事務所Mossack FonsecaのウェブサイトはWordpressで構築されており、Revolution Sliderの古いバージョンを使用していたとのこと。
引用元:http://www.gizmodo.jp/

WordPressといえば2015年の時点で世界で4分の1のシェアを占めているCMSで当ブログも使用しています。

もしこのハッキングが事実だとすると、法律事務所という機密事項を扱う組織にしてはセキュリティに対する認識が甘かったと言わざるを得ませんね。

まとめ

世界中を騒がせている「パナマ文書」の概要や問題点、流出元や漏洩の原因についてみてきましたがいかがだったでしょうか。

タックス・ヘイブンを利用する事自体が即違法な脱税ということではありませんが、匿名性の高さを利用して脱税や犯罪組織に利用される可能性があるという問題点はタックス・ヘイブンの側から見ても解決していかないとますます厳しい制限がかかって死活問題になるので大変ですね。

また漏洩の原因のひとつの仮説としてセキュリティの甘さを狙ったハッキングがあげられていますが、数テラバイトの容量のデータもネット越しに流出できるような環境が当たり前の時代になっているので以前にもましてセキュリティの重要性は増してきていると実感しました。

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